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タイプ1 母子分離不安型

特徴

・小学校低学年に比較的多く見られる。
・母親の関心や愛情をたびたび確認し、つなぎとめようとする。
・母親から離れることに強い不安があり、母親の行動を監視する、母親の外出を嫌がる。
・母親を独占したがり、父親やきょうだいに対して、敵意のあるふるまいをする。
・母親の膝に乗ってくる、スキンシップを求めるなど、幼児退行現象(赤ちゃん返り)が見られる。
・母親がそばにいると、友達と一緒に遊んだり元気に過ごすことができる。

留意点

・子どもの確認行為や、母親から離れることの不安を無視したり、注意や叱責したりすることはしない。
・子どもに幼さを感じたとしても、拒絶したり、母親の都合で中断したりせずに、退行年齢に合わせて子どもの生理的な欲求を満たしてあげる。
・母親の態度と感情が分離しないように、感情を子どもと共有できるように表現する。
・子どもの幼児退行現象を受け止めようとすると、母親に負担が集中するため、父親や周囲の人間が母親をサポートするようにする。

母子分離不安型の前駆期

状態や症状

・着替えなど、今まで一人でできていたことができなくなる。
・「友達がいない」「先生が怖い」などと不安を訴え、登校を渋るようになる。
・学校では、緊張感が強く、気持ちが不安定な状態、あるいは、無理をして元気にふるまうような様子が見られる。
・登校時間になると、母親に泣いてしがみつくなど、母親と一緒でないと登校できなくなる。
・友達の家には行きたがらず、家の中で遊ぶことが多くなる。

親の対応と学校との連携

・子どもに不安な様子が見られたら、できるだけ抱いてやったり、話を聞いてやるなど母性的なかかわりを多くする。
・登校を渋り始めたら、母親と一緒の登校や、保健室登校を認めてもらうなど、柔軟な対応を学校にお願いする。
・子どもの状態と対応について、家庭と学校で共通理解をつくり、子どもの不安を増大させるような強い登校刺激は控えてもらう。
・学校の先生の家庭訪問ができる場合は、負担にならない程度に子どもと遊んだり、楽しい話をして帰るようにする。

母子分離不安型の進行期

状態や症状

・母親が一緒に登校しようとしても、泣いて強い抵抗を示す。
・母親のそばをかたときも離れようとしなくなり、幼児退行現象が現れる場合がある。
・きょうだいがいる場合、母親を独占しようとする。
・兄弟がいる場合、お母さんを独占しようとします。
・父親に対して口をきかなかったり、敵意のある言動を示すことがある。
・友達が遊びに来ても、隠れるなどして会おうとしない場合がある。

親の対応と学校との連携

・幼児退行現象を受け止め、満たすようにしていく。
母親への負担が集中することがあるので、母親の気持ちを家庭内で理解し、支えるようにする。
・母親が子育てに自信を失うことがあるので、父親や祖父母は決して母親を責めず、毎日の頑張りを認め、励ます。
・家庭内で煮詰まってしまいがちなので、信頼できる相談機関を探し、孤立しないようにする。
・仲の良い友達や学校の先生が訪問できる可能性もあるが、学校のことを思い出して不安定になる場合は一時的に見合わせ、子どもの心理的安定を優先する。

母子分離不安型の混乱期

状態や症状

・直接的に学校に行かせようとしなければ、学校のことを話題にしても抵抗感が少なくなる。
・家で好きなことをして過ごし、気分的に安定している様子が見られる。
・子ども自身が学校のことや勉強の遅れなどを気にするようになることもある。
・母親以外との家族とのコミュニケーションも増え、家族と一緒であれば外出できるなど、行動範囲が広くなっていく。
・家の手伝いや、短い時間の留守番などができるようになる。

親の対応と学校との連携

・母親から少しずつ離れて一人でできることが増えるが、回復してきてもいきなり突き放さず、母性的なかかわりは継続する。
・子どもの好きなこと(テレビ・映画・本・運動など)を母親も一緒に体験し、心の交流を図る。
・家事などを子どもと一緒にやり、できたことをほめる、認める機会を多くしていく。
・学校生活から長く離れることで不安になることがあるため、家で学習を進めたり、提出物をつくったり、学校復帰のための準備を少しずつ始める。
・学校の先生に行事や提出物、学習の進度などを確認し、母親から学校の様子をそれとなく伝えていく。
・家庭訪問への抵抗感が少なくなってくるため、家族以外の人に会うことにもチャレンジする。

母子分離不安型の回復期

状態や症状

・家の中では母親から離れていても元気に過ごせることが多くなる。
・徐々に学校の勉強や、提出物などにも手をつけられるようになる。
・友達や支援者などと家の中で会うことに抵抗感がなくなり、時には一緒に外出できるようになる。
・家族や支援者と一緒なら放課後学校まで行ったり、先生に会いに行ったりできるようになる。
・母親や友達、支援者と一緒なら保健室登校や、教室への登校ができるようになる。
・徐々に学校行事や授業に参加したり、学校で過ごす時間が長くなる。

親の対応と学校との連携

・子どもの様子を見て、学校への誘いかけを行う。
・母親や、支援者と一緒の登校など、柔軟な形での登校を学校と調整する。
・いきなり長い時間や週に何度もの登校は目指さず、慣らし登校の期間を十分にとる。
・慣らし登校の時期には、再び子どもが不安に感じたり、ストレスを強く受けるため、家庭内では母性的なかかわりを継続し、十分な休息と回復を図る。

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タイプ1 母子分離不安型

特徴

・小学校低学年に比較的多く見られる。
・母親の関心や愛情をたびたび確認し、つなぎとめようとする。
・母親から離れることに強い不安があり、母親の行動を監視する、母親の外出を嫌がる。
・母親を独占したがり、父親やきょうだいに対して、敵意のあるふるまいをする。
・母親の膝に乗ってくる、スキンシップを求めるなど、幼児退行現象(赤ちゃん返り)が見られる。
・母親がそばにいると、友達と一緒に遊んだり元気に過ごすことができる。

留意点

・子どもの確認行為や、母親から離れることの不安を無視したり、注意や叱責したりすることはしない。
・子どもに幼さを感じたとしても、拒絶したり、母親の都合で中断したりせずに、退行年齢に合わせて子どもの生理的な欲求を満たしてあげる。
・母親の態度と感情が分離しないように、感情を子どもと共有できるように表現する。
・子どもの幼児退行現象を受け止めようとすると、母親に負担が集中するため、父親や周囲の人間が母親をサポートするようにする。

母子分離不安型の前駆期

状態や症状

・着替えなど、今まで一人でできていたことができなくなる。
・「友達がいない」「先生が怖い」などと不安を訴え、登校を渋るようになる。
・学校では、緊張感が強く、気持ちが不安定な状態、あるいは、無理をして元気にふるまうような様子が見られる。
・登校時間になると、母親に泣いてしがみつくなど、母親と一緒でないと登校できなくなる。
・友達の家には行きたがらず、家の中で遊ぶことが多くなる。

親の対応と学校との連携

・子どもに不安な様子が見られたら、できるだけ抱いてやったり、話を聞いてやるなど母性的なかかわりを多くする。
・登校を渋り始めたら、母親と一緒の登校や、保健室登校を認めてもらうなど、柔軟な対応を学校にお願いする。
・子どもの状態と対応について、家庭と学校で共通理解をつくり、子どもの不安を増大させるような強い登校刺激は控えてもらう。
・学校の先生の家庭訪問ができる場合は、負担にならない程度に子どもと遊んだり、楽しい話をして帰るようにする。

母子分離不安型の進行期

状態や症状

・母親が一緒に登校しようとしても、泣いて強い抵抗を示す。
・母親のそばをかたときも離れようとしなくなり、幼児退行現象が現れる場合がある。
・きょうだいがいる場合、母親を独占しようとする。
・兄弟がいる場合、お母さんを独占しようとします。
・父親に対して口をきかなかったり、敵意のある言動を示すことがある。
・友達が遊びに来ても、隠れるなどして会おうとしない場合がある。

親の対応と学校との連携

・幼児退行現象を受け止め、満たすようにしていく。
母親への負担が集中することがあるので、母親の気持ちを家庭内で理解し、支えるようにする。
・母親が子育てに自信を失うことがあるので、父親や祖父母は決して母親を責めず、毎日の頑張りを認め、励ます。
・家庭内で煮詰まってしまいがちなので、信頼できる相談機関を探し、孤立しないようにする。
・仲の良い友達や学校の先生が訪問できる可能性もあるが、学校のことを思い出して不安定になる場合は一時的に見合わせ、子どもの心理的安定を優先する。

母子分離不安型の混乱期

状態や症状

・直接的に学校に行かせようとしなければ、学校のことを話題にしても抵抗感が少なくなる。
・家で好きなことをして過ごし、気分的に安定している様子が見られる。
・子ども自身が学校のことや勉強の遅れなどを気にするようになることもある。
・母親以外との家族とのコミュニケーションも増え、家族と一緒であれば外出できるなど、行動範囲が広くなっていく。
・家の手伝いや、短い時間の留守番などができるようになる。

親の対応と学校との連携

・母親から少しずつ離れて一人でできることが増えるが、回復してきてもいきなり突き放さず、母性的なかかわりは継続する。
・子どもの好きなこと(テレビ・映画・本・運動など)を母親も一緒に体験し、心の交流を図る。
・家事などを子どもと一緒にやり、できたことをほめる、認める機会を多くしていく。
・学校生活から長く離れることで不安になることがあるため、家で学習を進めたり、提出物をつくったり、学校復帰のための準備を少しずつ始める。
・学校の先生に行事や提出物、学習の進度などを確認し、母親から学校の様子をそれとなく伝えていく。
・家庭訪問への抵抗感が少なくなってくるため、家族以外の人に会うことにもチャレンジする。

母子分離不安型の回復期

状態や症状

・家の中では母親から離れていても元気に過ごせることが多くなる。
・徐々に学校の勉強や、提出物などにも手をつけられるようになる。
・友達や支援者などと家の中で会うことに抵抗感がなくなり、時には一緒に外出できるようになる。
・家族や支援者と一緒なら放課後学校まで行ったり、先生に会いに行ったりできるようになる。
・母親や友達、支援者と一緒なら保健室登校や、教室への登校ができるようになる。
・徐々に学校行事や授業に参加したり、学校で過ごす時間が長くなる。

親の対応と学校との連携

・子どもの様子を見て、学校への誘いかけを行う。
・母親や、支援者と一緒の登校など、柔軟な形での登校を学校と調整する。
・いきなり長い時間や週に何度もの登校は目指さず、慣らし登校の期間を十分にとる。
・慣らし登校の時期には、再び子どもが不安に感じたり、ストレスを強く受けるため、家庭内では母性的なかかわりを継続し、十分な休息と回復を図る。

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